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今月のテーマ

*布に描く*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

布製品にペイントする時は、テキスタルメディウムを使います。アクリル絵の具とテキスタルメディウムを1:1に混ぜて描きます。描いた後は、充分に乾燥させて120度ぐらいのアイロンをあてて熱処理をしておくと洗濯しても色落ちが少なくなります。
また、ソーソフトという布専用の絵の具を使う方法もあります。ソーソフトは布製品向けに開発された絵の具です。テキスタルメディウムを使って描いた時と違って仕上がりがとても柔らかいです。布を握ってみると違いが分かります。また、熱処理もいりません。そのままの絵の具だけでもペイントできますが、トランスペアレントメディウムを下に塗ってその上からペイントした方が、失敗が少なく描きやすいです。図案の線より大きめに塗っておくとペイントを失敗してとりたい時も綿棒やキッチンペーパーで押さえてとることができます。ソーソフトはお水は使いません。色を変える時は筆を良く洗ってよく水気を拭き取っておかないと絵の具がにじんでしまいます。
トランスペアレントメディウムは布用のメディウムでソ−ソフト以外の通常のアクリル絵の具にまぜて使うこともできます。布の上で色と色のブレンドやサンドローディング等もきれいにできます。



バックナンバー17(2006年8月掲載)

*白磁ペイント*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

最近雑誌などでよく「白磁ペイント」という言葉を目にしませんか?これは日本ヴォーグ社が、今少し元気のないトールペイント業界を活性化させようと木製品やティンだけのワクにどどまらず、皿やカップ等の磁器(白磁)にトールの技術を生かして自由に絵を描いていこうと提案された新しいクラフトです。専用のクリーナーで汚れを取った白磁に専用の下地材を吹き付けます。乾いたらうすい被膜ができるので専用の絵の具を使って好きに絵を描いていきます。この専用の下地剤を使うと白磁の表面に軽いザラつきができるのでトールと同じようにサンドローディングができます。絵が描けたら乾かして電気炉で焼成します。焼成後はデパート等で売っている食器と同様に使えオリジナル食器になります。
ポーセラーツというのは日本ヴォーグ社が作った造語でポーセリン(Porcelain:磁器)とアート(Art:芸術)から名付けられました。ポーセラーツは転写紙や上絵の具、金彩等を使って自由に上絵付けを楽しむホビーです。私はこのポーセラーツのインストラクターでもありますので、白磁ペイントやポーセラーツにご興味のある方はサンエイクラフトまでお問い合わせ下さい。

 

バックナンバー16(2006年7月掲載)

*ブリキやティン製品のペイントの方法*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

トールペイントは木製品だけでなく空き缶やジョーロ、スコップ等にも簡単にペイントが出来ます。特に空き缶は、紅茶缶や茶筒、のりの缶、瓶のフタ等リメイクするのに最適な素材です。せっかく描いた絵がはがれてしまったりする事がないようちょっとしたコツを教えます。

まず素材をきれいに洗います。
  ↓
サビが出ないように完全に乾かします。
  ↓
粗めのサンドペーパーで細かいキズがつくようにサンディングします。丁寧によくサンディングするのがペイントがはがれにくくなるコツです。
  ↓
サンディングの粉をよくふきとってシーラーを塗ります。3、4日間乾かしてシーラーを定着させます。
  ↓
ベースコートをします。木製品よりも絵の具ののりにくいので、乾いては塗りを4〜5回くり返し。この時、茶筒のようなフタが重なる部分はどうしても絵の具がとれてしまうので、塗らない方がいいでしょう。
  ↓
図案を転写します。
  ↓
いつも通りペイントして下さい。
  ↓
1週間くらい置いて絵の具が定着してからニスを塗って保護します。

 

バックナンバー15(2006年5月掲載)

*筆の手入れの仕方*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

筆を長く使っていると、根元に絵の具がついて固くなったり筆先が割れて開いてきたりします。少しでも永くきれいな筆でペイントするためには、普段の手入れが大切です。使っている時の注意点としては、
1)筆は一旦お水につけてよく拭いてから絵の具をつける様にすると洗った時に絵の具が落ちやすく、筆の保護にもなります。
2)筆を筆洗器につけっぱなしにしない。金具の中まで水が入ると筆先がバラバラに開いてきます。
3)洗い終わった筆も立てておかずに乾くまで寝かせておく、2)と同じ理由です。
4)筆を洗う時は丁寧に筆先を傷めない様に、根元や筆の中に入った絵の具を押し出す様にブラシソープ等で洗い、洗剤が残らない様によくすすぎます。ブラシソープがない時は石鹸や台所洗剤でも良いです。
5)絵の具が筆に固まった状態になってしまった時はデコマジックをつけ絹で優しくしごいていくととれていきます。しっかり水洗いして同様に乾かします。
6)丸筆等新品の時に透明のキャップがついていますが、これは売る時の保護のためなので、使ったら捨てて下さい。よくかぶせている人がいますが、端の細い毛が折れたりはみ出したりしてきれいに描けなくなります。

外国の先生のセミナーを受けた時「日本人は絵の具は大切に惜しんで少ししかパレットに出さないのに、筆の扱いはとてもおろそか、筆の方がずっと高くて大切なのに!」と言われたことがあります。ほんとにそうですね!きれいな筆で楽しくペイントしましょう!!

 

バックナンバー14(2006年4月掲載)

*ウェットオンウェット*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

その名の通り、ウェット(濡れた)オン(上に)ウェット(濡れた)絵具をのせて描いていく方法です。いろいろなテクニックとして利用されます。
●シェイドやハイライトとして入れる時
通常のようにサイドロディングで入れるのではなく、ベースコートをし乾かぬ内にシェイド、又はハイライト色をのせ境い目をブレンドにぼかしていく。
●雲を描く時
この場合のウェットオンウェットはリターダー又は水と絵具です。画面を筆を使って水で濡らし乾かない内にスティップル筆にホワイトをつけてたたき雲を描きます。ドライの時より自然な感じに仕上がります。
●グラデーションを作る時
メディウムや水で濡らした上に何色かの絵具をのせ、乾かない内に太い筆で手早くなじませる。
この他、スポンジやラップ模様、マーブリング等、みんなウェットオンウェットで出来ます。

 

バックナンバー13(2006年3月掲載)

*ドライブラシの入れ方*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

作品にシェイドやハイライトをいれる時は、ドライブラシを使うと便利です。ドライブラシは主にハイライトをつける時に効果的で、コツさえつかめば簡単にきれいに出来ます。花や果物など立体感を出す時や球形の物のまん中にハイライトをつける時、またジーンズなど洗いざらしの質感を出す時によく使われます。
まず、スティップルブラシ、又はウォンブラシ(傷んだ筆)に絵具をつけパレット上でトントンと叩き落とします。ドライブラシ(乾いた筆)なので、この時筆は水につけません。次にキッチンペーパーなどで筆先をぬぐい絵具を更に取り除きます。画面に筆をつけて絵具がつく様ではまだダメです。もっとペーパーにこすって取りましょう。何もつかなくなったら、画面に筆を叩きこする様にしていくと筆の奥の方から少しずつ色が出てきます。気長くこすっているととてもきれいなハイライトがつきます。又、丸筆やライナー筆に絵具を取り、キッチンペーパーでぬぐって、棒状の物や葉脈などにドライブラシを入れたりもします。かすれた様に仕上げるのもドライブラシのテクニックです。

サンケイ スタールビードライブラシ
2号 
会員価格 各295(税込)
4号 会員価格 各331(税込)
6号 会員価格 各375(税込)

 

バックナンバー12(2006年2月掲載)

*レース模様*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

平筆のサイドローディングとスタイラスのドットを使ってレース模様を描きますが、レースペーパーを使ってステンシルすると簡単で手早く可愛いレースが出来上がります。その時のコツをお教えします。
【1】なるべく多くの穴が開いているレースペーパーを選ぶこと。
【2】良く見ると穴のつまった 箇所があるので、ステンシルする前に針やスタイラスで破かない様そっとついて丁寧に穴を開けておくこと。
【3】ステンシル中にレースペーパーが動かない様に、穴のない紙の部分やステンシルしない所にマスキングテープでしっかりとめておく。
【4】ステンシル筆に絵具をつけずぎないこと。べったりたたくと穴から絵具が流れてきれいな模様が出来ません。
【5】筆はまっすぐたたくこと。
時々、ペーパーをそっとめくってみて、きれいに出来ているか確認しましょう。全部たたき終わったらペーパーをはずし、乾いてから上にお花やクマなどトールペイントします。レース模様が隠れないように小さいものの方が適していると思います。

 

バックナンバー11(2006年1月掲載)

*スモーキング*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

スモーキングとは、大理石調のベースを作りたい時に使われる技法のことです。では、実際にやりながら、ご説明します。
まず、素材をサンディングしシーラーを塗り、再度サンディングして白っぽい色を塗ります。ここではアメリカーナのライトバターミルク(DA164)を塗っています。乾いたらライトバターミルクとリターダーを少し混ぜてもう一度塗ります。そして、絵具が乾かない間にローソクにフライ返しの様なものをかざして、すすをつけます。このすすは、ローソクの不完全燃焼によって出来るものなのでローソクは大きめで、さえぎるものはナイフやスプーンよりも大きめのフライ返しの方がよくすすが出ます。また、絵具とリターダーをまぜて塗るのは、リターダーだけでするよりも、すすが定着しやすくとれにくいかからです。乾いたらマットスプレーニスを全体にかけます。かけすぎると、あとにのせる絵具がはじいてしまいますので注意して下さい。(スプレーニスの使い方は、バックナンバー8を参照して下さい。)
次にリターダーだけを素材全体に塗りグレイジングをします。セラムコートのロウシェンナ<2411>(黄色または茶色っぽい色でいいです)、バーガンディローズ<2123>(赤系の色)、プルシャンブルー<2413>(青系)を所々少しづつのせ、モップでぼかして淡く色がついた様にします。思い通りの色に仕上がったら再びマットスプレーニスをかけて出来上がりです。一度、試してみてください。

 

 

 
↑出来上がり JO.リターダー
メディウム80z
卸価格 945(税込)
デコアート
マットスプレーニス

卸価格 各1040(税込)

 

バックナンバー10(2005年12月掲載)

*スポンジング*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

海綿やスポンジ等に水を含ませてギュっとしぼり、絵の具をつけてパレット上でなじませて、ポンポンとたたくように模様をつけていきます。1色だけでグラデーションをつけたり、2色or3色をつけてマーブル模様を作ることもできます。海綿やスポンジは複数持つかその色ごとに洗ってよくしぼってからつかいます。マーブル模様等を作る時はリターダーやクリアーグレイジングメディウムアを塗った後作業をすると乾きが遅いので思い通りの模様が作れます。スポンジは大理石のような仕上がりになるマーブリングの時にもよく使われます。この時のスポンジングは目の荒い大きめの海綿の方がよりリアルな効果が出ます。スポンジングした後、モップで軽くぼかし、ライナー筆を転がしたり、平筆でS/Lしたり羽根を使って鉱脈を描きます。
また私はコルクのような風合いを出す時にもスポンジングを使います。この時のスポンジまたは海綿は目の細かい方が良いでしょう。まずベースとなる茶系の色を塗ります。乾いてから、その上にベースより濃いめの茶系をスポンジングします。同様に薄めの茶系と最後にクリーム系の色をスポンジンクします。マーブリングにはスポンジングの他にラップを丸めてたたくこともできます。

海綿
(小)
価格 各305(税込)

JO.リターダー
メディウム80z
卸価格 各945(税込)

JO.クリアーグレージング
メディウム80z
卸価格 各1,092(税込)

 

バックナンバー9(2005年11月掲載)

*スパッタリング*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

もうすぐクリスマスの季節がやって来ます。多くのぺインター達にとって一番楽しく意欲的に描くのが、このクリスマス作品ではないでしょうか。雪景色やスノーマン、サンタクロース等、作品に欠かせないテクニックがスパッタリングです。絵の具をお水でインク状にといて筆等を使って細い点々を飛ばしてつける模様です。
色々なスパッタリングの仕方があります。まず基本となるのが歯ブラシのスパッタリングです。インク状に溶いた絵の具を歯ブラシにつけ下に向けて柄を待ち親指でブラシの部分をしごいて飛ばします。比較的細かいスパッタリングができますが、思った所に飛ばしにくい難があります。2番目に平筆に絵の具をつけもう一方の筆の柄、またはパレットナイフ等ではじく方法です。比較的粗いスパッタリングになります。3番目はツールのスパッタリングブラシを使う方法です。ブラシの部分に絵の具をつけ柄を引っぱって回します。
4番目にファンブラシを使う方法です。 私はこの方法が一番手軽で、飛ばしたいところだけでも出来るのでよく使います。ファンブラシに絵の具をつけ、もう一方に太めの筆の柄を持ち柄と柄をたたきます。強くたたくとたくさん飛び散り、軽くたたくと少なく細かいスパッタが出来ます。一箇所に集中して飛ばしたい時もファンブラシなら簡単にできます。いずれの方法もスパッタリング回りや他の作品等に飛び散らない様、新聞紙等を敷いて行います。またインク状の絵の具をつけてすぐスパッタをするのではなく一度軽く紙などの上にたたいてから作品に飛ばす方が、ドボッと大きな固まりがおちなくてきれいにスパッタ出来ます。
雪が降っている状態にしたい時は作品を描き上げてからスパッタリングをします。作品をはっきり見せたい時はバックグランドを塗った後、図案転写する前に飛ばします。
スパッタリングは雪だけではなくバラやお花等を描く時のバックにアンティークな色や好みの色を飛ばして模様をつけたり、虫喰いのような模様や洋梨等の質感を出す時なども使われるとても便利で簡単なテクニックです。

 

 

バックナンバー8(2005年10月掲載)

*スプレーニスの使い方*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

作品の仕上げにニス(バーニッシュ)を塗りますが、用途に合せてスプレーニスをかける事ができます。スプレーニスは作品の表面に保護膜を作り美しく保ちます。
スプレーニスは、オイル作品の仕上げや仮止め等によく使われます。オイルペイントは乾燥するのに1週間程かかり次の作業に進みたい時など、スプレーニスをかけてペイントを一時的に止めたりします。アクリルペイントの時にもペンアンドインクの仕上げやアンティーク仕上げの時、液体ニスを塗りにくい箇所等に使うと便利です。
ただスプレーニスはかけ方にいくつかの注意が必要です。まず使用前によく振る事です。私は10回以上振ります。屋外で使用します。無害ですが、臭いがあるので気分が悪くなったりするからです。風のない晴天の日を選びます。作品を寝かせて上からかけたりしないで下さい。なるべく目線の高さに立てかけて30cm離してスプレーします。この30cmの距離がとても大切でちょうど良い粒子がかかる距離なのです。遠すぎると粒子が細かすぎるし、近すぎると粒子が粗くて液垂れします。スプレーは1箇所に集中させずスクロールさせながら均一にかけます。乾いてはかけ(20〜30分はおいて下さい)薄く何度もスプレーするのがきれいに仕上がるコツです。

デコアート DAS13 MATTE・DAS12 GLOSS
会員価格 各875(税込)

 

バックナンバー7(2005年9月掲載)

*クラックル*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

アンティークな感じを表現する方法の1つにクラックル(ひび割れ)があります。クラックル剤はひび割れを起こすメディウムです。大きくひび割れさせたり、小さくひび割れさせたり出来ます。クラックル剤も各メーカーから出ており、使用方法も異なりますが、どのメーカーのクラックル剤も下地塗りをする時、均一にきれいに塗ることをクラックル剤を重ね塗りしないことがきれいなひび割れを作るコツです。また、メディウムや絵の具が厚いと大きく割れ、薄いと小さく割れます。色々なクラックル剤を紹介しますので、御自分の好みと用途に合わせてお使い下さい。

●デコアート ウェザーウッド
絵の具を下塗りし、乾燥させた後、ウェザーウッドを塗ります。約2時間乾燥させ、下塗りと違う色を上からのせます。この時、絵の具をたっぷりのせると大きくひび割れていきます。ウェザーウッドは、メディウムの上に塗った絵の具がひび割れるクラックル剤です。乾燥時間も短めで比較的扱いやすいです。

●ハイドグルー
同じく下塗りし、乾燥後、ハイドグルーを塗りますが、約2日間乾燥させます。下塗りと違う色を上から塗りひび割れさせます。ウェザーウッドと同じくメディウムの上に塗った絵の具がひび割れるクラックル剤です。
●ジョソーニア クラックルメディウム
ウェザーウッドやハイドグルーと違って、絵の具の上に塗ったメディウムがひび割れます。そのため、下地を塗り、上に絵を描き終えて乾燥させてからジョソーニアクラックルメディウムをのせると絵柄全体がひび割れします。このクラックル剤はジョソーニアの絵の具に反応して割れます。

 

バックナンバー6(2005年8月掲載)

*バーニッシュ(ニス)*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

心をこめて仕上げた作品にバーニッシュ(ニス)を塗ります。大切な作品をいつまでも美しく保ち、ほこりや手のあかから守るためにも、丁寧にバーニッシュを塗りましょう。描いた後24時間以上置いてから丁寧に消しゴムをかけて、転写紙の跡を消します。雨や湿気の多い日を避け、晴れた日に塗ります。大きめのニス専用にしているハケでバーニッシュをつけすぎず、空気を取り込まないように筆を寝かせて手早く塗ります。薄いのを何回も塗る方が、きれいに仕上がります。バーニッシュには、マット(つや消し)、サテン(5分づや)、グロス(つや出し)と種類があります。お好みで塗りますが、アンティークなものやシックな作品は、サテンやマットの方が落ち着きます。
その他には、スプレーバーニッシュやポリウレタンバーニッシュ、外用のエクステリアバーニッシュ等があります。スプレーバーニッシュは使い馴れるととても便利なものです。オイル絵の具の仮り止めや、時間がない時アクリルで描いてオイルでアンティーキングをした作品に使います。使用前によく振って30cm離れた所からスクロールしながら均一にスプレーします。必ず屋外で使用します。この30cmの距離が大切で、粗すぎず細かすぎないちょうど良い粒子がスプレーされる距離です。時間をおいて2〜3回繰り返します。
バーニッシュを塗った後、フィニッシングワックスを柔らかい布で塗ってベルベットのように美しい光沢に仕上げることも出来ます。

 

バックナンバー5(2005年7月掲載)

*基本になる必須ストローク*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

ト−ルペイントは誰にでも楽しめる手軽なクラフトですが、基礎になる技術は学ばなければなりません。その時、どうしても習得しなければならないのが様々なストロークなのです。平筆や丸筆等を使ってカンマストローク、Sストローク、Cストローク、リーフストローク、ブロードストローク、サークルストローク、オーボストローク等があります。ストロークはそれぞれ独立して模様になったり絵になったりするだけでなく、ベースコートをする時も利用します。例えば、葉を描く時はSストロークやリーフストロークを使って塗ると早くきれいに塗る事が出来ます。りんご等球状の物を描く時はCストロークを使います。
きれいなストロークをマスターすれば、レタリングをする事ができます。美しい文字を装飾的に描けるのはカリグラフィー専用ペンとトールペイントのストロークだけです。45度の角度に筆を置いて、Sストローク、Cストローク、カンマストローク等を組み合わせてイタリック体やゴシック体等の文字を簡単に描く事が出来ます。
上手なストロークを描けるのは練習あるのみです。筆に力をかけ過ぎず滑らかに運び最後に細く抜くのがきれい描けるコツです。

●平筆
▲Sストローク ▲Cストローク ▲カンマストローク ▲リーフストローク ▲ブロードストローク
     
▲サークルストローク

▲オーボストローク

     

●丸筆
▲Sストローク ▲Cストローク ▲カンマストローク ▲リーフストローク  
▲ライナーワーク ▲スクロール ▲ドット

 

バックナンバー4(2005年6月掲載)

*図案転写のコツ*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

転写紙はグラファイトペーパーとチャコペーパーがあり、用途によって使い分けます。チャコペーパーは水で消える転写紙なので、描いた後ぬれぶきんや濡れた綿棒等でふき取れるので便利ですが、ウォッシュぼかしなどの作品を描く時には消えてしまうのでグラファイトペーパーの方が適しています。グラファイトペーパーは、黒、白、グレイ他があり、背景が暗い時は白のグラファイトを使います。グラファイトペーパーは、作品を描き終わった後24時間おいてから消しゴムで消しますが、鉛筆の成分の他に油分が入っていますので、消しにくく後が残る事がありますので、転写の時にスタイラスで筆圧をかけずに薄く写すことがきれいに仕上げるコツです。私はベタ塗りの時は転写ラインの上まで塗ってしまいます。ウオッシュやフローティング作品の時は、うすくうすく写したり点線で写し、見えにくいところはチャコペンシルや鉛筆で書き足したりします。こうすると消しゴムで消しやすくなります。よく素材に転写紙を置いて、その上に図案をのせてなぞっている人がいますが、これは歪んだりする原因になりますので、まず素材に図案を正しく置いて一方をマスキングテープで止め、固定しておいてから転写紙を挟みスタイラスでやさしくなぞります。新しい転写紙は濃く写りますので、時々めくってみて写り具合をチェックします。この時、図案がずれない様に気を付けて下さいね。

転写紙
会員価格322(税込)
グラファイトペーパー
会員価格322(税込)

 

バックナンバー3(2005年5月掲載)

*ベースコートのきれいな塗り方*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

ベースコートやアンダーコート等、特に広い面を塗る時、ムラになったりデコボコが出来たりした事がありませんか?
うまく塗るにはまず、きれいな表面でなければなりません。シーラーを塗った後、600番くらいのサンドペーパーで滑らかにします。それから太い筆で絵の具をしっかり含ませて一気にのばす様に塗ります。この時、筆は立てずに少し寝かせて塗ります。立てると筆ムラ(筋のようなもの)が出来ます。2回くらい塗ったらしっかり乾かしてもう一度サンディングしましょう。1000番、またはスーパーフィルムで滑らかにして下さい。重ね塗りする時は必ずよく乾かしてから次を塗ります。表面は乾いていても中の方が半乾きの時があります。その上に塗るとハゲたようになりますので、5分以上置いてから2回目を塗って下さい。私は10分くらいはほおっておきます。ドライヤーを使うと早く乾かせますが、熱くなった表面に塗ってはいけません。必ず表面を冷ましてからか、クールでかけてください。熱くなったところに絵の具をおくと色が変化したり、うまくのらなかったり、トラブルが起こりやすいです。私は木は活きているので、絵の具の水分を吸って膨れたりドライヤーで乾燥させて縮んだりするので、急がない限りできるだけ自然乾燥させて塗っています。ベースコートは下地が透けなくなるまで塗るのが基本です。しっかり塗れたら1000番またはスーパーフィルムで表面がツルツルになるまで磨き図案を転写します。

サンドペーパーP600
会員価格259(税込)
スーパーフィルム
会員価格322(税込)



バックナンバー2(2005年4月掲載)

*ステインとアンティーキングのお話*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生

ステインは木目を生かして自然な風合いや透明感を出したり、カントリー調にしたい時等に使います。
ステイン剤はそのまま、又は水で薄めて使います。ステインは主に下地にしますが、アンティーキングは主に最後の仕上げにボロ布等でこすって年代ものの古ぼけた感じを出す時等にします。

水性のステイン剤にはリキッドタイプとジェルタイプがあります。リキッドタイプは液体状なので染み込みやすく広い範囲を塗る時など便利です。ジェルタイプはムラが少なく扱いやすいのでデコボコしたものを塗る時などに使うと便利です。
油性のステインは、オイル絵具(主にバーントアンバー)とオイル絵具専用うすめ液をまぜて、ボロ布などでこすりつけたり、拭き取ったりしてアンティーキングをします。油性のパティナオイルはドイツのトールペイント、バウエルンマーレライの仕上げ剤に使われます。パティナオイルは発火作用がありますから使った布など必ず水につけてから捨てて下さい。

今では、各メーカーから様々なステイン剤が出ていますので、お好みに合せて選ぶ事ができます。サンエイクラフトにも色々と取り揃えておりますので、ぜひご利用下さい。
また、ステイン剤を使わなくてクリアグレイジングメディウムと絵具をまぜて好きな色のステインをすることもできます。

(1) (2) (3) (4) (5) (6)

 

(写真左より)

(1)リキッドウッドステイン 120ml 会員価格527(税込)
(2)デコアートジェルステイン 2oz 会員価格224(税込)
(3)WACOパティナ 250ml 会員価格1411(税込)
(4)WACOパティナ  会員価格1446(税込)
(5)ワトコオイル 200ml 会員価格997(税込)
(6)ステインコントローラー 237ml 会員価格795(税込)


バックナンバー1(2005年3月掲載)

*サンディングとシーラーのお話*
今月の講師:日本手芸普及協会認定講師 高間加津枝 先生
トールペイントはヨーロッパで生まれアメリカに渡って発達したクラフトです。誰にでも気軽に始められ、暮らしを彩るクラフトとして楽しまれています。

さて、そのトールペイントを始める前に重要な下処理がサンディングとシーラー塗りです。この下処理を丁寧にしているかどうかで作品の出来ばえがずいぶん違ってきます。

サンディングは、最初は粗目で(200番台〜400番台)丁寧にかけ、木くずをとってシーラーを塗ります。乾いたら中目(400番台〜600番台)で再度サンディングをします。水分を吸って毛ばだった白木の表面を滑らかにするためです。ベースコートを2〜3回したら最後に細目(1000番台またはスーパーフィルム)でサンディングします。この最後のサンディングはゴシゴシ擦らず、優しく丁寧にして下さい。表面がツルツルになったら図案転写です。私は、ベースコートの間にもサンディングをします。きれいにサンディングされた表面にはきれいなサイドロードができますよ。ちなみにトレーシングペーパーやブラウンペーパー等もサンドペーパーの役割をします。ブラウンペーパーとはアメリカでは良く使われていますが、買い物をした時に入れてくれる茶色い紙袋のことです。一度試してみて下さい。

シーラーは各メーカーによって濃度が違います。JWファーストステップウッドシーラーはそのまま使えますが、ジョソーニアのオールパーパスシーラーは濃いので、シーラー2:水1に薄めて使います。いずれにしても何度もベタベタ塗ると濃くて絵の具をはじいてしまってのりが悪くなりますから、一度塗りで充分です。クリアーグレイジングメディウムもシールする力があるので使えますが、シーラーよりも弱いです。シーラーもクリアーグレイジングメディウムも絵の具とまぜて透明感を出したり、ステインのようにすることが出来ます。

次回は、ステインとアンティークの違いについてお話します。

(写真左より)

・JOオールパーパスシーラー 80z 会員価格804(税込)
・JWファーストステップウッドシーラー 80z 会員価格1027(税込)
・JOクリアグレージングメディウム 80z 会員価格929(税込)
・スーパーフィルム 3枚入 
会員価格322(税込)


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